柳の木の下でブランコを漕ぐ

俳優窪田正孝さんを楽しむ私の隠れ家

スノービューティー2016『逆さに降る雪』が大好評、7/31の『おしゃれイズム』はお見逃しなく!

 

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スノービューティー2016『逆さに降る雪』が大好評のようで、公開1週間後の7月14日(木)の時点で総再生回数50万回を突破したそうです。*2

また、7月31日(日)放送の「おしゃれイズム」(日本テレビ系)では、60秒のスペシャルCMが放送されます。たった一度しか流れないので、録画など忘れないようにしなくては!

 

特に注目は、中盤での二階堂さんが窪田さんの頬に触れるシーン。ショートムービーでは、2人を同時に映した全景の映像のみでしたが、スペシャルCMでは2人のそれぞれの視点から見た映像も含まれています。この2人の視点からの映像は、公開後にもSNS上で「見てみたい」との声が多く上がっていたものでした。*3

 

しかも、今回のスペシャルCMには未公開映像が含まれているそうですが、それがなんとユきがシローの頬に触れるシーンのそれぞれの視点からの映像とのこと。ほっぺたを挟まれてるシローさんの映像も見られるのかしら。楽しみです。

それにしてもSNSで「こんなシーンがみたい!」「この角度から映像が見たい!」って声をあげるのは結構影響があるんですね。最近ではSNSでの声をまとめて載せている記事(むしろそれがメインの記事)も多い気がします。

さらに、東京都内では、7月25日(月)から7月31日(日)の期間、東京都内の主要駅 (東京駅、渋谷駅、新宿駅、新橋駅、池袋駅)では『逆さに降る雪』のスペシャルポスターが貼られ、電車内では『逆さに降る雪』の告知映像が流れています。 

 

 

このように並べるとまさに圧巻! 東京中に『逆さに降る雪』の世界が広がっているようで涼しげですね。 

 

化粧品店やドラッグストアなどでは『逆さに降る雪』のチラシを配布しています。A5サイズのかわいいチラシで、紙質や印刷もこの作品の雰囲気にとっても合っています。チラシの表面と裏面の画像を下のサイトから見ることができます。

資生堂SnowBeauty2016『逆さに降る雪』公開![二階堂ふみ] | ニュース | Sony Music Artists

 

最後に『逆さに降る雪』のプレスリリースやウェブサイトの記事を改めてまとめておきます。インタビュー時の窪田くんと二階堂ふみさんの写真が素敵です。

prtimes.jp

prtimes.jp

tv-dmenu.jp

 

【7月30日追記】 

スノービューティー関連ではこんなキャンペーンもやっているそうです。応募方法などは下のツイートを参照してください。

心を映すシロー(窪田正孝)のまばたき:資生堂スノービューティー2016『逆さに降る雪』を鑑賞する②


スノービューティー2016 『逆さに降る雪』|資生堂

スノードームの世界の住人であるシローはユキの幸せを想って、別れを告げる。「あなたなら大丈夫。さようなら」に込められたシローの心境は複雑だ。ユキを勇気づけ、現実世界に帰したいが、別れは寂しい。この複雑な心情とその変化を窪田正孝はまばたきを使って表現している。

一般的に演技指導の際にはまばたきはできる限り少なくすることがよいとされる(らしい)。別の人格を演じるにあたって、役者自身が抱える緊張や不安、戸惑いがまばたきとして現れてしまうと、白けた演技に見えてしまうからだ。実際『逆さに降る雪』のなかでユキを演じる二階堂ふみの瞬きはかなり少ない。役者がまばたきをする際には、まばたきをコントロールして役の表現として使うのだ。

『逆さに降る雪』でのシローの演技では、窪田正孝は今までの他の役と比べて多くまばたきをしているように感じる。これは顔がアップに映る特定の場面において、意図的にまばたきをたくさん入れているからこそ際立って感じられるのだが、それによってシローの複雑な心情の変化を巧みに表現している。

シローの演技のなかで窪田正孝はまばたきを区切りとして表情を変える。例えば、黄色く塗られた夏の窓を見上げながらユキが現実を思い出した後のシローの表情。このカットでシローは一度まばたきをする。まばたきの前後の表情は以下の通りだ。まばたきを境に視線の向きが上から下へと大きく変化し、表情が変わる。

(自分で実際にやってみて気づくのですが、まばたきによって視線の向きを変えるのは結構難しい。それだけをやる分にはできないこともないのだけれど、演じる際には他にも意識すべきことはたくさんあるだろう。)

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まばたきのタイミングで表情ががらりと変化すると、観ている者はその変化を追体験し、切ない気分にさせられる。*3

次に注目したいのは「あなたなら大丈夫。さようなら」の後の表情。この部分で窪田正孝はゆったりと3回まばたきをする(意識的でなければこんなゆったりとはまばたきできないだろう)。まばたきの前後の表情を切り取ると以下の通りになる。それぞれのまばたきを区切りとして細かく視線の角度や目の開き具合を変え、段階的に悲しみ・寂しさのトーンを高めている。まるでシャッターを切るかのように、カメラに映る窪田正孝はまばたきをするごとに表情が変化する。

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ツイッターを見ていると、この二つの場面の窪田正孝の表情に注目している方が多いように思うが、その背景にはこのようなまばたきを使った繊細な心情表現が影響しているのではないかと思う。

最後に注目したいのは、ユキがシローの頰に触れる場面。このショートムービーのなかで唯一ふたりの肌と肌とが触れ合うラブシーンと言ってもいい場面だ。

この場面では、ユキの手が自分の頰に触れるのを感じると、シローはパチパチと細かくまばたきをする。表情がアップになる場面のため、このまばたきはかなり目立つし、全くまばたきをしないユキとは対照的だ。それまでのシローには見られなかったまばたきの多さだということを踏まえると、ここでも役の表現としてまばたきが挿入されていると考えるべきだろう。

まばたきは緊張や驚き、戸惑いなどを表す。このまばたきを通して、観ている者はシローの身に思いもよらないことが起きたのだというドキドキ感、その緊張や戸惑いを感じることができる。

ただ、一般的なラブストーリーでは、そういう描写はヒロインの側で描くのではないか。このショートムービーに登場するシローは男性だがどこか中性的な雰囲気、可愛らしさを持つ青年という印象が強い。声もとても柔らかい。そのような印象を決めているのも、頰を触れられたとき、そして最後に向かい合ってダンスする際のまばたきの表現にあるのかもしれない。

 

関連記事:

yanabura.hatenablog.jp

 

*1:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*2:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*3:自分用メモ:どうしてだろう? 役者のまばたきが観客に与える影響については別の機会にゆっくり考えてみたい。

*4:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*5:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*6:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*7:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

ファンタジーと現実が溶け合う奇跡:資生堂スノービューティー2016『逆さに降る雪』を鑑賞する

資生堂の薬用美白フェースパウダー「スノービューティーⅢ」のショートムービー『逆さに降る雪』に窪田正孝さんが起用されました。

商品の宣伝とは思えない一本の長編映画のような素敵な作品です。監督は柳沢翔さん。どの場面も美しく、登場する二人が作品の持つ雰囲気に見事にマッチしています。

 


スノービューティー2016 『逆さに降る雪』|資生堂

本作の舞台は、一面真っ白な雪景色の中、ぽつんとたたずむ小さな駅の待合所。そこには、大雪の影響で来ない電車を待ちくたびれた客のユキ(二階堂ふみさん)と、駅員のシロー(窪田正孝さん)の二人しかいないという閉ざされた世界の中で起こる、ファンタジーあふれるラブストーリーです。
 「いつかは幸せになりたい」と願う女性に向けて、ラブストーリーだけでなく、傷ついた主人公の心を癒やし、再び現実社会に立ち向かう勇気を与えるというストーリーに仕上がっています。

 

主題歌は、斉藤和義さんが本作のために書き下ろした「ひまわりに積もる雪」。ユキを想うシローの一途な気持ちが切なくそして力強い想いで書かれています。タイトル、そして歌中の”ひまわりに積もる雪”という言葉の”ひまわり”は、シローにとってユキとして、太陽に向かって真っ直ぐな”ひまわり”はユキの向かうべき道として、”積もる雪”という言葉は、ユキにふりかかるいくつかの試練や悩みとして表現されています。*1

 

この作品の窪田くんは本当に素敵です。彼の魅力のひとつは声だと思うのですが、「傷ついた主人公の心を癒やし、再び現実社会に立ち向かう勇気を与える」というこの役割にぴったりの優しい声をしています。「あなたなら 大丈夫」を何度リピートしたことか。

俳優の斎藤工さんが窪田くんについて以前「窪田くんはジブリに出てくる青年のような雰囲気がある。もちろんそこに存在してるんだけど、どこか幻想的な部分を持っている」*2 と表現していますが、まさにその部分の魅力が映像化された作品になっています。

 

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 『逆さに降る雪』は幻想の世界と現実世界とが独立した世界として描かれるのではなく、二つが溶け合い、補完し合うバランスがとても魅力的だ。夢から覚めた後にもプレゼントされたコンパクトが存在したり、ラストではシローと瓜二つの青年が現れるなど、スノードームのなかで起こる出来事は現実世界に作用する。何よりもシローが与えたもの、「あなたななら 大丈夫」という言葉によってユキの表情は変化し、現実世界で一歩前に踏み出す勇気を得る。

試練や悩みとしての雪

この物語のなかで「雪」は「ユキに降りかかるいくつかの試練や悩み」として表現される。スノードームの世界に迷い込んだユキは電車に乗るべきだということはわかっているのに乗ることができない。電車が「雪」のせいで動かなくなっているからだ。ユキは自分が抱える試練の大きさから前に進むことができなくなっている。開かれたノートは白紙のままだ。シローがスノードームの世界を反転させることで、雪は逆さに降り始め、ユキの試練や悩みが徐々に軽くなっていく。現実に戻り、ユキは真っ白い紙にやっと一本の線を描くことができる。それは雪が積もる真っ白い大地に電車が走っていく軌跡とも重なる。

ファンタジーと現実を結ぶ電車

ユキが待つ電車は幻想の世界と現実世界とをリンクする乗り物として描かれる。黄色く塗られた夏の窓を眺めながらつかの間現実を思い出す場面では、スノードームの中の電車の映像と同時に電車の走る(ような)音が挿入されるし、「ここってもしかして……」とスノードームの世界のなかに自分がいることを確信させるのも電車が浮遊する姿だ。スノードームが割れてユキが目覚めるとき、再び電車の走る(ような)音が聞こえてくるが、そのときになって初めてその音が窓の外の工事現場から聞こえてくる重機の音なのだと気づかされる。

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現実世界と幻想の世界、夏と冬、床と天井、空から降る雪と逆さに降る雪、シローがぶちまけてしまったペンキをユキがごまかす関係とユキが割ってしまったスノードームをシロー(似の青年?)が修理する関係など、この作品のなかには対になるようなさまざまな関係が散りばめられているが、そのひとつに電車とその乗客を迎える駅員と見送る駅員の姿がある。

迎えるシローと見送るシロー

駅員の仕事は電車を迎え、見送ること。乗客を適切な電車に乗せ、向かうべき道へ導くこと。

スノードームのなかの駅員(フィギュア)はこの作品のなかで二つの姿勢をとる。ひとつは、左手を挙げて電車に向かって敬礼する、電車を迎える駅員の姿。この姿は、ユキが黄色く塗られた夏の窓を見つめながら現実を思い出す際に挿入されるスノードームの映像(図4)から、そしてラストの修復された後のスノードームの様子から確認することができる(図5)。

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もうひとつはスノードームが割れてしまったときの駅員の姿だ。駅員は右手を高く挙げ電車とその乗客を見送る姿勢をとっている(図6)。

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目覚めてから「もう一度お願いします」と言って電話で仕事の話をする場面、ユキが手にしているのはユキを見送る姿のシローだ。この場面でもシローはささやかだがユキに勇気を与えてくれている(図7)。

 

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二つの疑問

(ロジカルに考えるべきものではないのかもしれないですが、どなたかいいアイディアをお持ちでしたら教えてください。)

  • スノードームが転がって机から落ちていく場面、駅員の姿が消えているように見える? 見えますよね? どう考えたらいいのだろう。

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  • 二人が屋上でダンスをするとき、転がるスノードームの中の様子を写したカット(図9)。この電車と建物の配置はラストショットのスノードームの配置(自分なりに図を書いてみたりした)から考えるとありえない構図だと思うのだけど、どういうことだろう?(私がうまく空間把握ができていないだけかもしれません。) 電車は動いているとか?

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*1:株式会社資生堂のプレスリリースより(2016年7月7日 10時00分)。ショートムービーの概要やあらすじ、二階堂さん、窪田くん、斉藤和義さん、柳沢翔監督へのインタビューが下のサイトで公開されています。

*2:2016年2月6日(土)に放送された『斎藤工のTAKUMIZM』の窪田正孝さん関連部分の書き起こしから引用。詳細は以下の過去記事をご覧ください。 

*3:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*4:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*5:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*6:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*7:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*8:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

*9:©資生堂『逆さに降る雪』より引用

口元で魅せるスモーキー、窪田正孝のアクション

『HiGH & LOW』のスモーキーの演技について思っていたことを文字化してみました。*1

まずは公式さんがアップしている RUDE BOYSの Special Trailer をご覧ください。


HiGH&LOW Special Trailer ♯4 「RUDE BOYS」

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スモーキーの演技で何といっても魅力的なのは口元の表現だ。登場してすぐのお説教シーンからカメラはスモーキーの口元に注目するが、それが合図であるかのように、その後のシーンでも口元の表現が一連のアクションシーンの「静」のアクセントとになり、人物像を描く鍵としても機能している。

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アクションシーンのスモーキーはとにかく口を開けない。口の開き具合は常に最小限に保たれていて、息があがっている様子を全く見せない。閉じた口も口元の筋肉をなるべく使わないようになっているし、喋るときでさえ口はあまり開かない、動かない。

アクションシーンでは「叫んで突撃」「怒鳴りながら殴り合い」パタンがよく見られるし、実際『HiGH & LOW』の他のグループのアクションはそのパタンのものが多いなか、アクションをしているときのスモーキーのこの表情は、他のグループともRUDE BOYSの他のメンバーのそれとも大きく異なっている。

パンチや蹴りの前後でも、カメラは口を結んだまま涼しい表情で仲間たちの闘いぶりを眺めるスモーキーの表情を逃さない。時には口角がほんの少しだけ上がり、闘いを楽しんでいるかのようにも見える。この一瞬のカットの表情が、一連のアクションシーンの「静」としてアクセントになっている。上下、左右、回転と続く激しいアクションのなかで一瞬霧が晴れたかのようにゆったりと見えるのだ。そこではRUDE BOYSというグループのリーダーだという自信と余裕、自分の「家族」や街を守ることに対する使命感や決意までもが伝わってくる。

7月号の『CUT』のインタビューで、窪田くんはスモーキーの演技について次のように答えている。

 「アクションシーンが多くて、スモーキーとして、リーダーとしての凄みであったり、器の広さであったりがどこかに光ればいいなってずっと思ってやらせてもらいました。それが延長戦としてアクションに繋がっていけばいいなと。そしてアクションもやっぱりお芝居の一部なんですよね。パルクールを使った闘い方にもRUDE BOYSらしさというのが表れていると思います。無名街で闘う時は特に、自分たちの縄張りでの闘いなので、すべてを知り尽くしている余裕を常に持つようにしてましたね。アクションになるとどうしても顔がこう、一生懸命になってしまったりするんですけど、そのシーンごとのいい塩梅でやるように意識してました(太字は著者による)*3

 

やはり意識的に演じていたのだなと知って、改めて痺れてしまう。アクションシーンだからといって「動き」にばかり目を向けず、演じる役を想像したうえで「動かさない」部分についても意識している。そこまで考えて演じているのかというだけでも感心してしまうが、実際に思ったように演じられるというのがすごい。理屈ではわかっていてもあれだけのアクションを涼しい顔で演じるのは難しいのではないかと思う。(運動不足の私には無理。)

「アクションもお芝居の一部」と言うように、スモーキーが見せるアクションは窪田くんが演じている他の役とも違う。(アクションとは少し違うかもしれないが)『ケータイ捜査官7』の網島ケイタは泣いたり叫んだりしながら必死な姿を見せてくれるし、『ヒーローマニア-生活-』の土志田の(後半の)アクションシーンでは、口を大きく開けたり、歯を食いしばったりする表情を見せて、アクションを通じてそれぞれのキャラクターを演じ分けている。スモーキーの場合にも同じように「窪田正孝のアクション」ではなく「スモーキーのアクション」になっているのだ。

さらに、窪田くんのアクションシーンを見ていて感じるのは、動きの美しさとリアルさ。パンチや蹴りといった攻撃そのものの美しさも勿論だけれど、スモーキーのように強い役を演じるときには、攻撃した後の体が全くブレない。軸がしっかりとしているのか、動いた後にもとの姿勢にしっかり戻るというか、体の動きに体の軸が振り回されていないように見える。

反対に、やられる側を演じるときには軸がぐらぐらとする。パンチや蹴りを受ける場合には本当に当たっているかのように全く軸がなくなって、その衝撃に徹底的に振り回される。映画『MARS〜ただ、君を愛してる〜』でも藤ヶ谷くんに見事に突き飛ばされていた。スモーキーが血を吐くシーンでも、あれほど優勢に闘っていた様子を見ていただけに、その後の意表をつくような不穏な動きに何事かとギョッとしてしまう。とてもリアルだ。 

アクションには全く詳しくないし、正直そんなに興味もなかったけれど、「アクションもお芝居の一部」という視点で見るとなるほど奥が深いと考えさせられることが多い。アクションシーンを楽しむ際のひとつの道具を窪田くんからいただいたような気分だ。

*1:映画『HiGH & LOW THE MOVIE』も完成披露試写会ですでに見ているのですが、この記事はドラマのシーズン1についてがメインです。早乙女くんとのアクションシーンは素晴らしかったなあ。

*2:©『HiGH&LOW』製作委員会、『HiGH & LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D〜』シーズン1 エピソード6 より引用

*3:窪田正孝インタビュー」『CUT』7月号(p. 45)より引用

『東京喰種トーキョーグール』1巻を読んだ②

 

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  • 太宰治は『斜陽』でこう書いていた…「私は確信したい。人間は恋と革命の為に生まれてきたんだ」と…僕もそうであると信じたい…

これはカネキがリゼとデートする前の晩(半 "喰種" になる前)にカネキが考えていたこと。私はこの作品は異質な者の理解や異質な者との共生を問う物語だと考えているのだけれど、このエピソードは、カネキがこれから「"人間" と "喰種" の相互理解」という革命を引き受けていくことになること、それを担うポテンシャルがカネキにはあることをさりげなく暗示している。

半 "喰種" となった後、 "人間" でも "喰種" でもない自分がどこにも居場所のない孤独な存在だと絶望するシーン。店長がカネキにかける言葉にも彼がこれから担うことになる役割の重要さが示唆されている。

"どちらでもない"? それは違う。君は "喰種" であり同時に "人間" でもあるんだ。ふたつの世界に居場所を持てる唯一人の存在なんだよ。

 

"私たちの店(あんていく)" へ来なさい。"喰種" の生き方を教えよう。人間の居場所を守る道にもきっと繋がる筈だよ。

 

そして少しで良い。人間である君に私達のことを知って欲しい。我々がただの飢えた獣なのかどうか。

カネキの恋もこれから出てくるのだろうか。 

 

 

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  • "喰種" が人間の肉以外に唯一口にできるのはコーヒー

この設定も面白い。この物語が本当に「 "人間" と "喰種" の相互理解」という革命を描いているのだとすれば、小さなことでも "人間" との共通点があるというのは大きい。"喰種" たちが昼間にコーヒーを楽しむ喫茶店「あんていく」(安定区ということ?)の雰囲気にはほっとさせられるし、コーヒーしか飲めない "喰種" たちの習性を知った後では、人肉でしか食事を楽しめない彼らを同情の気持ちで見てしまう。

あと、あえてコーヒーを選んだのは、かつて悪魔の飲み物と考えられていたコーヒーの歴史を考えると意図的だろうか。

コーヒーは悪魔の飲み物|コーヒートリビア | コーヒーはUCC上島珈琲

 

でも、窪田くんコーヒー飲めないんだよね。カネキを演じてたら嗜好が変わるかしら。

 

  • リゼの死、臓器移植は偶然か否か

実は鉄骨落下事件は仕組まれたものなんじゃないか。医者は実はすべてを分かっていて、意図的に "喰種" の臓器をカネキに移植したんじゃないか。こんな可能性も考えてみるのだけど、個人的にはすべて偶然であったという方が生物の突然変異のようでいいなと思う。

"喰種" たちは再生能力が高く、ちょっとした事故では死んだりしない一方で、"人間" は脆く、簡単に命を失う。普通に考えれば、カミキが死に、リゼが生き残りそうなものなのに、事故によって生き残るのはカミキだった。この点が、一見ありえないことがありえてしまうという事件性を強調しているし、何かとんでもないことが始まってしまった、という予感を募らせる。

追記(7月3日):4巻を読んでたら、やっぱり鉄骨落下事件はただの事故ではないみたいですね。まだ真相はわからないので、とりあえず読み進めます。

 

喰種研究家ってどうせ "喰種" なんでしょう? と思うのだけど、どうなんでしょう。

 

 つづく。

yanabura.hatenablog.jp